@article{oai:niconurs.repo.nii.ac.jp:00000551, author = {中村, 博生 and 渡辺, 弘之}, journal = {学長特別研究費研究報告書}, month = {Jun}, note = {本報告では,現代におけるヒューマニティと「環境」の関係について,英語教育の教材開発の視点から,「SARS と各国の対応に関する看護学生の見解」というタイトルで,看護学生が人間と環境についてどのような考え方をもっているのかを分析し,看護学生にとってより望ましい教材の開発を試みた研究を前半で紹介する(研究Ⅰ).また後半では,社会学的見地から「地方都市の社会学 -郊外化と地方都市の変化-」と題して,人が住む環境の変遷を分析したものを紹介する(研究Ⅱ).まず,研究Iについて述べる.看護学生の英語読解力向上のための教材は,医療に関する専門用語や熟語の意味と発音を学ぶことが可能であることはもとより,英語で書かれていることにより中身が一層読者の興味や関心を増幅すると思われる素材が望ましい.とりわけSARSに関する一連の新聞報道は,時系列に配置された疫病の流行速度と地域あるいは国,人間に与えるダメージの程度と治療や予防措置,病院における医療従事者の対応の実態と感染者数や死亡人数などの記述が,臨場感を駆り立てながら読者に迫る.そこで2002年11月頃の発生から2003年7月頃の終息までのSARSに関する英字新聞の記事の中から,おおよそ掲載順に16名の看護学生が特に興味をもつと思われるものを精選し,2003年の10月から2004年1月までの英語の授業で教材として採用した.学生に課された課題は,記事を読んで今回の破壊的な疫病の流行が人間と環境に何を示唆しているのか,を英語あるいは日本語でレポートすることであった.多くの学生は,地球規模で生じた疫病感動は,環境を自由に操ろうとした人間の倣慢さへの自然環境の反動とみなしていた.授業における精読(intensivereading)とともに,更なる情報を得ようとする発展的な学習が展開された.次に,研究Ⅱについて述べる.現在の日本では,至るところでショッピングセンターやコンビニエンス・ストア,ファストフードの店の姿が見られ,どこへ行っても画一的な光景をつくり出している。また高速道路や新幹線,バイパス道路の建設や車の普及率増加によって移動はより簡単になり,地方都市における匿名性が拡大しつつある.こうした変化は地理的区分を消失させているばかりでなく,そこに住む人間の生活スタイルから意識構造,果ては犯罪様式までを変えようとしている。現在の地方都市は新たに出現した空間であり,都市社会学で指摘されていたようなアーバニズムの対極として理解することを不可能にさせている。研究Ⅱでは,こうした現象を「郊外化」というキーワードによって分析する。}, pages = {1--6}, title = {現代におけるヒューマニティと「環境」の関係について}, volume = {15}, year = {2004} }