@article{oai:niconurs.repo.nii.ac.jp:00000586, author = {藤田, 尚 and Fujita, Hisashi}, journal = {学長特別研究費研究報告書}, month = {Jun}, note = {東京大学総合研究博物館所蔵の縄文時代人について,その骨折の病態を調べた.今回はそのなかでも福島県三貫地貝塚出土の古人骨について,骨折の鑑別診断が容易であった3例について論じた.3例は,橈骨遠位端骨折(Colles骨折),距骨変形治癒骨折,鎖骨骨折であるが,いずれも転倒や高所からの転落など,当時の人々の生業に起因したものと推定された.即ち獣を求め狩猟をすることや,果実などの採集のために,彼らは現代人のわれわれより,身体を酷使し危険な状態に身を挺したと考えられた.今回の症例は,全て現代的な治療を受けることが出来なかった時代の骨折であり,骨折は変形治癒している.骨折は,身体の自由度がかなり制限される疾患であることから,骨折の治療中は,家族や集落の仲間などからのさまざまな援助があったと思われる.このようなところに,科学的ではないにせよ,看護や介護の起源が求められると思われる.今後症例を集め,より多角的な見地からの検討することにより,看護や介護の起源を探ることが可能であると推測された.}, pages = {40--44}, title = {縄文時代人の骨折の病態から推測される看護・介護の状況}, volume = {17}, year = {2006}, yomi = {フジタ, ヒサシ} }